「日本のいちばん長い日」

今日は久々に映画を観て来ました。
戦争をテーマにした映画は苦手で今まであまり見たことがなく、「日本のいちばん長い日」もどうしようか悩んだのですが・・・観て良かった。
本当は中学生の甥っ子達にも一緒に観て、感想を聞かせて欲しかったのですが・・・
結局一人で観て来ました。

鈴木総理役の山﨑努さん、やっぱうまいし、すごい役者さんだなー、とつくづく感心。
鈴木総理のことはもちろん実際には知らないけど、山﨑さん演じる鈴木総理は素晴らしい方だと思えました。
そして昭和天皇を演じた本木雅弘さん、本当に良い役者さんになったなー、もう元シブガキ隊のもっクンなんて呼び方は出来ない！
天皇陛下を演じるなんて、プレッシャーとか不安とかいろいろ葛藤もあったのではないかと想像しますが、すごく良かったと思います。

役所広司さん演じる、この作品の主人公ともいえる人物阿南陸相、鈴木総理や昭和天皇に比べると、私としてはあまり惹かれる人物ではなかった。
立場上、辛かったとは思うし、家族思いの良い家庭人でもあったと思うけど・・・
責任の取り方が、時代が違うせいか、私には理解できないかな。

そして、畑中陸軍少佐演じる 松坂桃李くん、残念なことに坊主頭が似合ってない！
国や天皇を守りたいと思う気持ちは分かるけど、あくまでも戦争を続けるとクーデターを企てるというのは、全然理解できない。どんどん目が狂気を帯びてきて、怖かった。やはり戦争と言うのは、人間から冷静な判断力をも奪ってしまうのだな・・・

つくづく、今の平和な日本はこの時の昭和天皇を聖断があってこそ、そして鈴木総理やその他のもろもろの人達の苦悩や決断などがあってこそなんだなー。
もしも天皇が別の決断をされていたら、若手将校たちのクーデターが成功していたら・・・？と考えると・・・
今の時代の政治家たちに、本当にここまで国民のことを考えてくれてる人、いるのか？？？